先日発売された、ローライダーマガジン日本版。
4ページに渡って、昨年完成した1947キャデラック(Don-C)が紹介されています。
PUMPKIN SALLYとして、ローライダーマガジンデビューです。
この雑誌としては、少しイメージが違いますが、力を入れて頂きかなりカッコイイ仕上がりにして頂きました。
このDon-C のお話でも。
1947キャデラック・4ドア・ハイドロリクス・LAワイヤーウィール というキーワード。
これが今回のオーダーです。
PUMPKIN SALLYとしては、新たな試みでもありました。
純粋なローライダーでもないし、ストリートロッドやカスタムにも属しません。もともと、このベース車両を選ぶのも珍しいです。
オーナーは、20歳からPUMPKINSALLYで組んだF-100Pickに乗ってくれていました。
地元ということもあり、PUMPKIN SALLYが組んだ車にはすべて乗ったこともあり、お客さん達との交流も多く、実際に一緒にあちこち走り回りました。「またどこでも、どこまでも走り回れる1497キャデを組んで下さい」とオーダーをしてくれました。「PUMPKIN SALLYの創ったハイドロ車に乗ってみたい」と言ってくれました。
そんな彼がF-100に入れようと思って買ってはみたが収まらなかったLAワイヤーウィール(笑)
そのウィールに合わせて車を創ったんです(笑)
普通はウィールは車に合わせるんですが・・・・
たまにローライダーマガジンもパラパラ見てました。修理でも沢山の地元ローライダー達が来ています。しかし、私にはほとんど同じに見えてしまいます。
ポンプの組み方や、ペイント以外はどこまでクロームしてあるか。
そんな中、PUMPKIN SALLYでもハイドロ車を造るチャンスが出来ました。
もちろんよく見るハイドロ車は造るつもりもありませんでした。
以前から考えていたシステムを、オーナーに図解で説明。C4コルベットのサスペンションを流用。4輪インディペンデントサスペンション。キット物のブラケット類は全て使えません。
ウィールありきの設計で、走りはストリートロッド。トレッドの検討から、各部位の変更点。フレームの構造。
フロントはトレッドを設定してフレームを作り、ステアリングギアボックスをMustangⅡを採用。
エンジンやラジエターの配置やスペースを取りながら、コイルオーバーと油圧シリンダーやレバーの比率や位置、車高の設定を決めて行き、リヤはリヤシートのスペース確保とフレームの形、シリンダーやコイルオーバー、レバーやリンク位置を検討設計。トレッドは、オリジナルデザインを崩さないようなフェンダースカートをワンオフで作ることで、LAウィールを付けられた。
フレーム形状に合わせたヒューエルタンクもワンオフで作り、真下から見ても違和感を感じない様に造りました。
オーナーとの打ち合わせで、滑るように走る姿をイメージし、排気音も静かに。
ローライダーだけではないですが、エンジンルームはどの車もほぼ同じデザインの部品の集合体。
売っている部品で組んでいるのでしょうがないですが、今回はいつまでも飽きの来ない車を造るため、エンジンカバーをワンオフで作る事で差別化とイメージの変更をしてみました。
2007年のH.C.S.でフレーム展示を経て、2008年H.C.S.で完成したPUMPKIN SALLYが創ったハイドロ車です。
この車のオーナーは気に入ってくれました。一番大事な事です。
人それぞれ、色々な意見があると思います。
色々考えるきっかけにでもなれば嬉しいです。
まだまだ一台の車を造る時の話は書ききれません。家を一軒造る以上に様々な事があります。
工夫している所、加工している所、新たに作った所、変更やその目的e.t.c..........................
また何かの機会に。